奨学金で、学費は賄えるか?
教育費を家計でまかないきれないとき、真っ先に思いつくのが、奨学金だ。
教育ローンは、名前にローンとついているだけに、借金だ。
いずれは借りた金額に利子をつけて返済していくわけだ。
でもこれって、奨学金だって実は大差ない。
奨学金、というとなんとなく、どこかの団体が学費を免除してくれる制度のようなイメージがあるけど、一口に奨学金といっても、多種多様。
公的なものから、自治体とか民間企業など運営するもの、学校が独自に設けているものなど、なんと3000種類以上の奨学金制度があるらしい。
もちろん3000種類以上と言っても、募集人数が数人とか数十人規模の小さなモノも含まれているから、これが多いとは言いがたいけれど。
で、まず、もっともポピュラーところで、日本学生支援機構が取扱っている奨学金制度。
無利息の第一種奨学金と、利息付の第二種奨学金の二つの制度が設けられている。
どちらも親が経済的に学費を出すのが困難であるということが利用資格基準になってるが、より負担の少ない第一種の方が学力に関する基準が高くなっている。
もちろん、第一種にしても無利息ではあるが、返済の義務はある。
大学を卒業するときに4年制だと3~400万、6年だと500万以上の借金になる。
これをまあ、卒業して数年後から毎月2万とかずつ返していくわけだ。
一方、学費を免除してくれるような奨学金制度もある。
成績優秀な学生が在籍してくれることでプラスになるのは、学校本体だから、学費は学校側で負担するから是非我が校に、と招きいれる形で学費免除の奨学金制度を行っている。
ただし、すべての学校で学費免除の奨学金制度を設けているわけではない。
奨学生という枠で募集しているので、事前に調べておかなければならない。
近ごろは、受験生全入時代に突入して、マイナーな大学はこういう制度をたくさん作って入りやすくしている。
中には国立より授業料が安いところも出てきているから、授業料共々調べておく必要がある。
また国立大学だと、授業料免除という制度もある。
これは親の収入によって全額免除とか半額免除などのものがあるが、有り難い。
私などはこれを利用した。
ただこういう制度は、学力のみならず学業も考慮される。
相当額の学費を一部、場合によってはすべて免除してくれるわけから、それに見合った実績がなければいけない。
留年などしようものなら、もうストップだ。
それに、授業料というのは、大学で勉強する費用のごく一部であるから、これだけ免除されたからと言って、教育費用がほとんどゼロになるというのは、全く甘い考えだ。
勉強するには、授業料以外にも、かなりのお金がかかるんだ。
たとえ学費免除とまではいかなくても、教育ローンより金利が低めに設定されている奨学金制度。
教育ローンとともに検討しておこう。